今回札幌ではあまり時間がなかったのですが、これまで行けずにいたイサムノグチの「ブラック・スライド・マントラ」にやっと行く事ができました。大通り公園の西9丁目に近いゆるやかな芝生の丘の上に、地中から露出した自然の岩石を利用したかのように自然に置かれています。
鈍い重量感のある黒御影石をくり貫いた穴から階段を登り、頂上からスロープをすべり下りるだけの事なのですが、圧倒的な黒御影石の質感、トンネルを抜け頂上から見下ろす大通り公園の景色・・・なんともいえない高揚感を味わう事ができます。
わくわくするような空間作りはぼくの建築家としての原点なのですが、久しぶりにその原点見つめ直すことができた素敵な体験でした。