ニセコへの道中、もう一ヶ所寄り道してしまいました。
白井晟一氏による「尻別山寮」(現 ヒノキ新薬留寿都山寮)です。喜茂別町の南西に位置する尻別山の山麓の傾斜地に建つ保養所で、1972年の作品です。
レンガ積の外壁に軒の深い切妻の大屋根をかぶせた外観。アポイントもとらずに伺ったのですが、管理人さんの御好意で内部も見せていただく事ができました。
エントランスを入ると吹き抜けのロビー、左に食堂、右には2層の宿泊室という構成ですが、家具を含めほぼオリジナルの状態で使用されている事に驚きました。
エントランス付近のレンガ積みの外壁。不規則にうがかれた抱きの深い窓が特徴的です。木製の重厚なエントランスドア上部のリンテルには「1972」と彫られていました。