都心の猛暑も一休みという事で、思い切って原美術館で22日まで開催されている「ウィリアム・エグルストン:パリ-東京」を見てきました。
69年から70年代前半の、荒涼としたアメリカ南部の風景や人物を追った代表作から、カルティエ財団の依頼を受けて制作した近年の鮮やかな色彩のスナップまでと見ごたえのある展示になっています。
まったく個人的な感想ですが、なんとなく重い世相を写しこんだような初期のアメリカのシリーズより、純粋に色を撮ることを楽しんでいるかのようなパリ-京都のシリーズの方が楽しめました。
思わず「うーむ」とうなってしまうような街の中の色を見つける視点、自由なフットワークの軽い構図。感化されやすい性格なので、自分でも写真を撮りたい気持ちが盛り上がってしまいました。